東京大学宇宙線研究所 スーパーカミオカンデ

https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/

中学生から大人まで、最先端の素粒子研究をわかりやすく。研究への期待感を醸成するサイトへ。

東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設様よりご依頼いただきスーパーカミオカンデのWebサイトを制作しました。スーパーカミオカンデは、ニュートリノや陽子といった非常に小さな粒子を観測するための巨大水槽型の実験装置です。前身である初代カミオカンデでの研究で小柴昌俊先生が、スーパーカミオカンデでも梶田隆章先生がノーベル物理学賞を受賞しており、世界各国の研究者とともに最先端の素粒子研究に取り組まれています。
サイトリニューアルのコンペには複数の企業が参加。「よく分析されている」と提案内容を評価いただき、私たちノイにご依頼いただけることになりました。

2022年公開

ご要望 REQUEST

  • 研究内容をわかりやすく伝える
  • 研究者による論文検索の利便性向上
  • WordPressの導入、更新性の向上
  • 写真や動画の閲覧性・検索性の向上

ノイの提案・アイデア IDEA

テレビ番組放映時の検索回数に着目

過去1年間の「カミオカンデ」の検索ボリュームを調査したところ、テレビ番組で紹介された日に極端に検索回数が増えていることがわかりました。そこで、中学生から大人まで、幅広いユーザーに向けてわかりやすく研究内容を紹介するコンテンツを新しく設置。一般の方に広くアピールすることで、スーパーカミオカンデの存在意義を伝え、ファン獲得に貢献できるよう取り組みました。

ユーザーの期待感を高めるメインビジュアル

トップページのメインビジュアルにはスーパーカミオカンデ内部の写真を全面に掲載。過去には海外の著名な写真家にも撮影されたインパクトのあるビジュアルを存分に活用しました。施設名には宇宙を想起させる幾何学的な英語フォントを採用。ニュートリノを主要な研究対象とする意義をコンパクトに伝えるキャッチコピーとともに、各種メディアで情報に触れてサイト訪れたユーザーの期待感醸成を図っています。

広報ライブラリ設置でメディア紹介をサポート

リニューアル前はサイト内に散逸していた各種資料やイメージ画像を広報ライブラリに集約。メディアサイドが紹介しやすくなるような広報上のサポートを行いました。

コンテンツ CONTENT

5分でわかるスーパーカミオカンデ

テレビ放映を観て訪れたユーザーに1ページでガイド

テレビ番組などでスーパーカミオカンデのことを知り、ウェブサイトを訪れてくれたユーザーに対して、その特長を1ページでわかりやすく紹介するコンテンツを制作しました。実際にニュートリノが観測されたときに発生する「チェレンコフ光」。をイメージしたアニメーションによってコンテンツへの期待感を高めながら、「WHAT?」「HOW?」「WHERE?」「WHY?」を切り口にスーパーカミオカンデをさまざまな角度から紹介。ユーザーの興味喚起と理解促進を助け、ファン獲得を目指しています。

ニュートリノって何?

人間はまるで銀河? ニュートリノの特性を紹介

一方、スーパーカミオカンデの主な研究対象である素粒子「ニュートリノ」について詳しく紹介する必要がありました。多くの人が理解しやすい分子から説明をスタートすることでわかりやすく素粒子の世界へナビゲート。ニュートリノを1mmの球に見立てると、人間は天の川銀河ほどのサイズになることなどを、イメージしやすいイラストを交えながら、その特異性とスケール感がインパクトとともに伝わるように心がけました。

ミテ ヨンデ カミオカンデ

ハイパーカミオカンデのコンテンツに多数のブックマーク

またスーパーカミオカンデの後継機であり、2027年の稼働を予定している「ハイパーカミオカンデ」のWebサイトも並行して制作しました。スーパーカミオカンデのサイトでは、これまでの実績やニュートリノの基礎知識をしっかりと伝えるコンテンツを構成したのに対して、ハイパーカミオカンデのサイトでは、「ミテヨンデカミオカンデ」と題した特集コンテンツを通して、そのスケール感やこれから解明していくテーマも紹介。親しみやすいイラストやデザイン、ユーモラスなタイトルも相まって200件以上ブックマークされ、注目を集めました。