
単なる「新刊紹介」だけに留まらない「京阪神エルマガジン社の情報発信基地」に。
『SAVVY』『Meets Regional』など、京阪神エリアの地域情報誌や多彩なMOOK・書籍等を発行する京阪神エルマガジン社様のコーポレートサイトです。「自社の情報発信基地」をコンセプトに、新刊情報PR、商品の販売促進、イベント・キャンペーン・採用情報の告知など、幅広い情報を効果的に発信できるサイトをめざしました。

- 株式会社 京阪神エルマガジン社
- 女性誌、タウン情報誌の出版。代表的な出版物に『SAVVY』『Meets Regional』などがある。
- 大阪市西区江戸堀1-10-8
ECサイトとしての機能を備えた出版社サイトの構築へ。
京阪神エルマガジン社様とは、2008年に女性誌『Richer(リシェ)』のサイトリニューアルを担当させていただいて以来のお付き合いです。何かあるごとにお声がけいただいており、今回はコーポレートサイトのリニューアルをご依頼いただきました。
他の出版社では、主力雑誌サイトに注力し、コーポレートサイトはシンプルに構築されているケースも見られます。しかし、京阪神エルマガジン社様のコーポレートサイトでは、バックナンバーを含めた各雑誌・MOOK・書籍等のECサイトとしての機能も必要でした。そこで、単なる「新刊紹介の場」に終わるのではなく、より情報を充実させることで「自社の情報発信基地」として集客力を向上できるよう企画を進めていきました。
「京都 食べ歩き」などで検索した際、上位に表示されやすい構成に。
情報発信の強化にあたっては、まずECサイトとしての商品にあたる「雑誌詳細ページ」のフォーマットを再考。以前から掲載されていた200字程度の紹介文に加え、その号の目次の内容を掲載できるようCMSを構築しました。情報を充実させることで、ユーザーが「京都 食べ歩き」などで検索した際、上位に表示されやすいよう配慮しています。 また、各雑誌の巻末に掲載されていた「サイン会」をはじめとする主催イベントやキャンペーン情報などについて、トップページに情報発信エリアを設置。京阪神エルマガジン社様のさまざまな活動を後押しするとともに、情報を集約することで会社全体の魅力を高める構成をめざしました。
コンテンツ/広告掲載・企画編集のご案内
京阪神エルマガジン社様では、クライアントの要望に応じて制作する「カスタムメディア」にも注力されています。そのため、事例紹介を充実させ、冊子をPDFでもダウンロード可能にするなど、しっかり訴求できるように努めました。
デザイン/雑誌の「表紙」を活かしながら、情報量の多さを感じさせないデザインに。
コンセプトである「京阪神エルマガジン社の情報発信基地」を実現するため、「新刊の紹介」「イベント・キャンペーン情報」の両方を効果的に訴求できるデザインを目指し、チームで議論を重ねていきました。認知度の高い『SAVVY』や『Meets Regional』などの雑誌を目当てに訪れたユーザーが迷わないよう、全体的なサイトデザインはシンプルに。インパクトのある表紙を活かしながらも、情報量の多さを感じさせないよう、文字サイズや余白の使い方に注意しています。
また、ECサイトとコーポレートサイトが同居している構造だったので、詳細ページの見せ方も工夫が必要でした。さまざまなレイアウトを検討したうえで、左カラムにECに関わる情報、右カラムに雑誌の紹介を分ける構成に。ユーザーを迷わせることなく、スッキリとわかりやすいページを目指しました。
システム/コストを抑え、デザイン性も確保できるシステム構築を。
「コーポレートサイトとECサイトとの共存」を実現するため、CMS構築については試行錯誤を重ねました。
すべての機能を独自CMSで構築すれば、運用効率と見せ方の自由度を確保できるのですが、どうしても一定の開発コストと期間がかかってしまいます。ASPサービスであれば費用を抑えられるものの、見せ方の自由度は低下します。そこで今回は、独自CMSとASPサービスを組み合わせたCMSを構築することで、コストとデザイン性のバランスがとれたシステムを実現しました。ASPサービスとの連携には、制約が多々ありましたが、最終的にはご要望も満たしたサービスを選定できました。また、商品ごとに関連ニュースや関連書籍を紹介し、サイトの回遊性向上を図るような仕組みも取り入れています。
私たち自身、もともと『SAVVY』や『Meets Regional』の愛読者だったので、コーポレートサイトのリニューアルをお声がけいただけたことはとても光栄に感じていました。またプロジェクトを進めるなかで、『SAVVY』『Meets Regional』以外にも多彩なテーマでつづられたMOOKや書籍があることを知り、「編集」という仕事の奥深さを垣間見たように思います。サイト上では、2008年から現在までのMOOK・書籍も販売しています。表紙を見ているだけでも楽しくなりますので、興味ある方はぜひご覧になってください。(個人的なオススメは2010年発売の『あんこの本』です。)
MOOK・書籍
https://www.lmagazine.jp/mook/