運用効率の良いCMS開発に注力。
街のイメージに見合う柔らかく明るいサイトへ。
阪急三番街様は、阪急大阪梅田駅の直下に広がる商業施設です。多彩なお店が集まる大きな「街」のWebサイトでは、約250ものテナント様の店舗管理や集客につながる情報発信を課題に感じられていました。2020年にHERBIS(ハービス大阪)様のWebサイトをノイが制作した実績をご評価くださり、運用しやすい独自CMSの開発に注力したリニューアルを指名発注でご依頼いただきました。
プロジェクト初期には関係者全員が集う定例ミーティングを重ね、課題と改善案を共有して集中的に要件を整理。開発後には運用マニュアルを作成し、総勢約200名のテナント担当者向けの講習会を数回にわたって実施しました。「シンプルでわかりやすく、管理画面が使いやすくなった」と嬉しいお声をいただいています。
2023年公開
ご要望 REQUEST
- CMSの抜本的改修
- フロアマップやバナー更新などの社内負担軽減
- 幅広い世代に向けた明るく柔らかなイメージのデザイン
ノイの提案・アイデア IDEA
シンプルで更新しやすいCMS設計
以前のサイトでは、テナント入退店の際には複数のフロアマップを更新する必要があったり、バナーサイズが不揃いで投稿時に手動調整が必要だったり、CMSの機能に不足があったり、必要なページにCMSが導入されておらず社内更新ができなかったりなど、サイト更新への障壁を多く感じられていました。
そこで、要件と運用課題を洗い出し、手間やムダを削ぎ落したシンプルな設計を徹底。テナント入退店に伴うフロアマップ更新は一か所でサイト内すべてに反映される仕組みに修正。更新時の手間や負担を大きくカットしました。また、グルメ店舗と物販系店舗を1つの機能に集約させて効率的な店舗管理を実現しました。
自動化で更新コストをカット
管理画面に検索キーワード機能を搭載。類義語や想定されるニーズに合う検索ワードを登録できる仕様にし、キーワード検索でのヒット率アップを狙いました。
また、営業日カレンダー機能を追加して年間休館日の登録を自動化。バナー投稿時のサイズ調整の負担をなくし、旧CMSでは手動での入力や調整に要していた手間とコストを削減しました。
多言語サイトとのシームレスな連携
多言語サイトは店舗ページのみを制作。1店舗の編集画面上で5言語分のページをまとめて登録できるようにし、インバウンド対応を効率化させました。
効果的な情報発信
商業施設サイトの「基本」を意識し、ご利用案内や店舗検索、アクセスなど、ユーザーニーズが高いコンテンツへの誘導を強化しました。
また、旧サイト内に混在していた告知系コンテンツを整理し、発信元やカテゴリを明確に切り分けました。そしてテナント様ご自身で店舗情報をスピーディに発信できるように「ショップニュース」を改良。テナントごとにアカウントを発行し管理画面を設置することで、テナントご担当者が運用しやすくなりました。ユーザーサイドから見ても、阪急三番街様と各テナントどちらからの発信かがわかりやすくなったのではないかと思います。
使いやすさを優先したデザイン
ユーザーが求める情報にたどり着きやすいように、シンプルなデザインを意識しました。白や薄いカラーをメインで配色し、イベントバナーやショップ写真を引き立てています。トップページのナビボタンにはアイコンを入れて目立たせ、サイズも大きくして目に留まりやすいようにしています。
コンテンツ CONTENT
ショップ・グルメ
検索時の動きを改良
店舗の場所がすぐわかるように店舗情報CMSとフロアマップ画像とを連携。フロア番号と行き方をフロアマップの下に記載することで、フロアマップの素材を1つで管理できるようにしました。
新店および改装によるオープン時にはバッジをつけて優先表示。旬なうちに注目を集めるように工夫しました。
店舗検索では絞り込む項目が多く、スマホ閲覧時では条件選択だけで画面を埋め尽くしてしまうため、検索時の動きがわかりにくいという課題がありました。ヒット件数を下部で固定表示し、ある程度絞り込んでから見ていただけるように改良しました。
ショップニュース
更新の障壁を減らす工夫
Webの更新に慣れていないご担当者様にも負担なく記事作成いただけるように、最小限の機能にとどめ、ブロックエディタを採用しました。この結果、記事の体裁をサイト内で統一できるようにもなりました。
イベント
直感的・視覚的に訴求できるように
イベントに対する期待感を与えるため、ビジュアル優先の設計を行いました。不意の事情による延期や中止の際に、ユーザーにしっかりと情報を伝えられるように機能面でサポートし、バッジとメッセージを追加できるようにしました。
プロジェクトレビュー REVIEW
ご担当者様から「シンプルでわかりやすいWebサイトになり、施設担当としてとても嬉しいです。他部署からも見やすくなったという声を聞いています。こちらの要望を取り入れてくださりありがとうございました」というお声をいただきました。
複数部門からのご要望やご意見を見逃さずに、親身なコミュニケーションを心掛けて制作に努めてきた結果ではないかと、とても嬉しく感じています。